「逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件」10巻では、結婚式を控えたマリーアとレナートがロイヤル・キスの練習を進めます。その最中に、レナートが誘拐されてしまいます。
この巻の見どころは、甘いラブコメと緊張感のある事件が同時に進むことです。幸せいっぱいの結婚式編に、初めて大きな試練が入ってくる巻だといえます。
こんばんは、星野悠です。
「そろそろ結婚式編も穏やかに進むのかな」と思って10巻を開いた方は、誘拐という展開に驚くかもしれません。キスの練習でドタバタしていた空気が一気に張りつめるので、この落差は10巻ならではの読みどころです。
この記事では、次の内容を順に整理します。
- 10巻のあらすじと基本情報
- ロイヤル・キス練習とレナート誘拐事件の見どころ
- シリーズ全体での10巻の位置づけ
- アニメ版の魅力と、原作との楽しみ分け方
- 忙しい人がどう読み進めればいいか
ここから先は10巻のネタバレを含みます。 未読の方はご注意ください。

「逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件」10巻とは?あらすじと基本情報
10巻を短くまとめると、「結婚式直前、マリーアの大切な人が奪われる巻」です。
原作はももよ万葉さんと三登いつきさん、作画はながと牡蠣さんです。スクウェア・エニックスの「マンガUP!」と「ガンガンコミックスUP!」レーベルから配信されています。
まずは基本情報を表にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 巻数 | コミック第10巻 |
| 原作 | ももよ万葉さん・三登いつきさん |
| 作画 | ながと牡蠣さん |
| レーベル | マンガUP!/ガンガンコミックスUP!(スクウェア・エニックス) |
| 配信開始日 | 2026年4月7日 |
| ページ概数 | 217ページ |
| 収録エピソードの軸 | ロイヤル・キスの練習、レナート誘拐事件 |
| シリーズ内の位置 | ロイヤル・ウエディングウィーク編の中盤 |
物語は、マリーアがロイヤル・キス本番で緊張しないように、レナートと二人だけでこっそり練習を重ねるところから始まります。
ところが、練習のたびに次々と邪魔が入ります。なかなかうまくいかないドタバタぶりは、いかにも本作らしい展開です。
そして結婚式の日が近づき、マリーアが焦り始めた頃に事件が起きます。サバラ商会との会食を前に、レナートが誘拐されてしまうのです。
公式のキャッチコピーには「大人気の婚約令嬢の幸せラブコメ、愛と試練の第10巻」とあります。幸せいっぱいだった二人に試練が訪れる巻、と捉えるとイメージしやすいと思います。
読みどころを一言でいえば、「甘い時間を守るために、マリーアがどう動くのか」。これが10巻全体を貫くテーマだと私は考えています。
ロイヤル・キス練習エピソードの見どころは?
結論からいうと、このパートの魅力は「最強令嬢が恋愛の前でだけ初々しくなるギャップ」にあります。
10巻でまず注目したいのは、結婚式本番の「ロイヤル・キス」に向けて、マリーアとレナートが二人きりで練習する場面です。
個人的に、ここはかなり好きなパートです。
これまでの巻でも、キスしそうでしない、という焦らし展開は何度も描かれてきました。10巻ではいよいよ本番を意識した「練習」という形で、二人の距離が近づいていきます。
それでも、公式のあらすじにある通り、練習には次々と邪魔が入ります。素直に二人きりの時間を過ごさせてもらえないところが、この作品らしいですよね。
武闘派令嬢として名高いマリーアも、恋愛イベントの前ではただの初々しい令嬢に戻ってしまいます。
このギャップは、本作が多くの読者に愛されている理由のひとつだと思います。強さで周囲を圧倒する人が、好きな人の前では不器用になる。だからこそ、恋愛パートの一コマ一コマが際立つのではないでしょうか。
シリーズを追ってきた方なら、9巻でマリーアが「まだファーストキスもしていない」と気づく場面を覚えているかもしれません。
10巻のキス練習エピソードは、その流れの延長線上にあります。9巻を読んでいると、「あの悩みがこう続くのか」という楽しさが加わります。
忙しい毎日を送っている方にこそ、このパートはおすすめしたいです。
甘さとコメディが数ページごとに入れ替わるので、通勤中や休憩時間でも区切りをつけやすい構成です。
注目してほしいのは、練習がうまくいかないたびに見せるレナートの表情の変化です。
余裕があるように見えて、実は誰よりも結婚式を楽しみにしている様子が随所ににじんでいます。マリーアの照れだけでなく、レナート側の感情の揺れを追うと、このエピソードはさらに味わい深くなります。
レナート誘拐事件、何が起きたのか?
10巻で最も衝撃的なのが、結婚式を目前に控えた時期に起きるレナートの誘拐です。
公式の作品紹介によると、サバラ商会との会食の前にレナートが誘拐される、という筋書きです。
サバラ商会がどんな組織で、誘拐にどう関わっているのか。そこは10巻の本編で確かめてほしいポイントです。
これまでもマリーアとレナートの周囲には、刺客や呪術師、隣国サンデルス帝国からの内政干渉など、常に危険がありました。
ただし今回は、狙われたのがマリーアではなく、王太子レナート本人です。私はここが過去のエピソードとの大きな違いだと感じています。
物理的にも精神的にも「最強」と評されるマリーアが、大切な人を守る側に回ったとき、どう動くのか。
いつものように「マリーアが拳で解決する」展開を予想する方も多いと思います。けれど、結婚式直前というタイミングを考えると、事態はそう単純には進まないのではないでしょうか。
これまでのマリーアは、危機が起きればまず自分の実力で状況を打開してきました。
しかし今回、物語に関わってくるのは「商会」という経済的な勢力です。腕力だけでは片づかない駆け引きが待っている可能性があります。
あなたは、レナートが誘拐された理由について、どんな展開を想像しますか?
政略的な思惑なのか、それとも別の目的があるのか。そこを予想しながら読み進めるのも、10巻の楽しみ方のひとつです。
シリーズ全体の中で10巻はどこに当たる?
10巻は、9巻から始まった「ロイヤル・ウエディングウィーク編」の真っただ中に当たります。
本作は記事執筆時点で、コミック版が11巻まで配信されています。シリーズ累計は13冊構成です。最新巻の状況は変わる可能性があるので、購入前に公式ページで確認してください。
大きな流れを整理すると、1巻から8巻あたりは、婚約破棄騒動やサンデルス帝国との外交問題を描く「第一章」的なパートです。
そして9巻から、マリーア・レナート組とプラチド・アイーダ組、二組の結婚式を描く「ロイヤル・ウエディングウィーク編」が始まります。
10巻はこの結婚式編の中盤で、キスの練習と誘拐事件という「幸せ」と「試練」が同時に描かれます。
続く11巻では、結婚式当日までマリーアが自室での謹慎を命じられます。そこで、次期王太子妃としての在り方が問われる展開になります。
10巻の誘拐事件が、11巻の謹慎処分にどうつながるのか。
この因果関係を意識して読むと、10巻の一つひとつの選択の重みがより伝わってきます。
ここまでの流れを振り返ると、次のようになります。
- 1〜8巻:婚約破棄騒動とサンデルス帝国との対立を描く前半パート
- 9巻:二組の結婚式に向けたロイヤル・ウエディングウィーク編がスタート
- 10巻:ロイヤル・キスの練習とレナート誘拐事件が同時進行
- 11巻:誘拐事件を受けてマリーアが謹慎処分となり、次期王太子妃としての資質が問われる
すでにシリーズを追っている方は答え合わせとして、これから読み始める方は全体の見取り図として、この流れを頭に入れておくと10巻をより楽しめます。
アニメ版で楽しむ「逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件」の魅力
本作は原作コミックだけでなく、2026年春にアニメ化もされています。
アニメのスタッフ・キャストを表にまとめます。
| 項目 | 担当 |
|---|---|
| アニメーション制作 | TROYCA |
| 監督 | オグロアキラさん |
| シリーズ構成 | 横手美智子さん |
| キャラクターデザイン | 鈴木勇さん |
| マリーア | 芹澤優さん |
| レナート | 田丸篤志さん |
| アイーダ | 早見沙織さん |
| プラチド | 梅田修一朗さん |
| ライモンド | 八代拓さん |
| イレネオ | 花江夏樹さん |
| エレオノラ | 前田佳織里さん |
| ロザリア | 大久保瑠美さん |
主題歌にも注目です。
オープニングはHoneyWorksさんが鈴木愛理さんをフィーチャリングした「誓いはキュンと。」、エンディングは吉乃さんの楽曲です。
「誓いはキュンと。」というタイトルは、本作のドタバタしつつも甘酸っぱい恋愛模様によく合っていると感じます。
特に「誓い」という言葉は、10巻からの結婚式編と重なって見えてきます。アニメを見たあとに結婚式編を読むと、OPのタイトルが作品の行き先を示していたようにも感じられそうです。
OPが高揚感やときめきを担い、EDで余韻に浸る。本作の主題歌もその役割分担が心地よい組み合わせだと思います。
10巻のキス練習や誘拐事件のように緩急のある展開を読んだあとに、OP・EDを聴き直してみてください。最初とは違った印象を受けるかもしれません。
アニメで声と映像がついたキャラクターを見てから原作10巻を読むと、台詞回しや表情のイメージがより鮮明に浮かびます。芹澤優さんの声を思い浮かべながら、マリーアの照れた場面を読むのも楽しそうです。
仕事終わりにアニメを1話だけ見て、その流れで気になる巻をコミックで読み進める、という楽しみ方もできます。
なお、配信状況やキャンペーン内容は各配信サービスの判断で随時変わります。視聴を検討する際は、必ず公式サイトの最新情報を確認してください。
読者の評判は?レビューから見る本作の魅力と好みの分かれ目
コミックシーモアでの本作全体のレビュー評価は4.2、投稿数は312件です。
10巻単体のレビュー評価は4.8と、シリーズの中でも特に高い評価を集めています。
レビューでは、物理面でも精神面でも強い主人公への好意的な声が目立ちます。規格外の主人公と王子のコンビが面白い、という感想も多く見られます。
一方で、タイトルがネタ寄りで内容と合っていないという指摘もあります。貴族や王族の設定は細かく気にせず、コメディとして割り切って読んでほしい、という感想もありました。
この点は、私も同意する部分があります。
「逃がした魚」「釣りあげた魚」というタイトルは強烈ですが、中身は誘拐のようなシリアスな要素も含む、しっかりしたラブコメです。タイトルの軽さだけで判断すると、もったいない作品だと思います。
好みが分かれそうなのは、テンポの速さとコメディ色の強さです。
じっくり心理描写を読み込みたい方には、展開がやや早く感じられるかもしれません。
逆に、仕事終わりのわずかな時間でサクサク読みたい方には、このテンポの良さがぴったりです。
どちらのタイプにもおすすめしたいのは、10巻からではなく、できれば1巻から順に読むことです。
マリーアとレナートの関係がどう積み上げられてきたかを知っていると、キスの練習シーンや誘拐事件への感情移入の深さがまったく変わってきます。
10巻はどんな人に合う?星野悠が注目したい読みどころ
10巻を読むうえで、特に意識してほしいポイントを整理します。
- マリーアの表情の変化:恋愛イベントの前だけに見せる初々しさ
- レナートの余裕の裏側:誘拐前後で見える素の感情の揺れ
- サバラ商会という新勢力:これまでの国家対国家の構図とは違う緊張感
- テンポの良さ:仕事終わりの短い時間でも区切りをつけやすい構成
10巻は、こんな人に特に合いそうです。
- 甘い恋愛描写と、少しのサスペンスを両方楽しみたい人
- 強いヒロインが恋愛では不器用になるギャップが好きな人
- アニメを見て、結婚式編の続きが気になっている人
- 短い時間でテンポよく読める漫画を探している人
逆に、終始穏やかな恋愛描写だけを求めている方には、10巻の誘拐展開は少し意外に映るかもしれません。
ただ、シリーズを通して読むと、「幸せと試練がセットでやってくる」という本作のリズムが見えてきます。10巻はそのリズムが最もはっきり出る巻だと私は考えています。
忙しい人は10巻をどう読む?217ページの読み進め方
10巻は約217ページです。生活のペースに合わせると、次のような読み方ができます。
| 読み方 | 1回の目安 | 読み終えるまで |
|---|---|---|
| 平日に少しずつ | 1日約50ページ | 約5日 |
| 通勤・休憩で細切れに | 1日約30ページ | 約8日 |
| 休日にまとめて | 一気に217ページ | 1日 |
※日数は217ページを1日あたりのページ数で割った目安です。
個人的には、前半のキス練習パートは平日に少しずつ、誘拐事件が動き出したら休日にまとめて、という分け方がおすすめです。
甘いパートは区切りやすいので、1日の終わりに少しずつ読んでも楽しめます。
一方で、誘拐事件のような緊張感のある展開は、途中で止めると続きが気になって落ち着かないかもしれません。ここは時間を確保して一気に読むほうが、物語の盛り上がりを素直に味わえます。
アニメから入った方なら、平日はアニメを1話ずつ見て、休日に原作の結婚式編を読む、という組み合わせもできます。
考察:10巻の誘拐事件は物語をどう変える?(筆者の私見)
ここからは公式発表ではなく、確認できる情報をもとにした筆者の考察です。
10巻の誘拐事件では、サバラ商会という新しい組織が絡んでいる点が大きな鍵になると考えています。
これまでの本作は、サンデルス帝国という「国家対国家」の対立を描いてきました。そこに商会という経済的な勢力が加わることで、物語に新しい緊張の軸が生まれたのではないでしょうか。
政治や軍事だけでなく、経済的な思惑が絡む事件なら、マリーアの「拳」だけでは解決しきれない可能性もあります。
個人的には、ここでマリーアが初めて「力だけでは守れないもの」に直面するのではないかと予想しています。
11巻の自室謹慎という展開を踏まえると、別の見方もできます。マリーアの持つ「強さ」そのものが、次期王太子妃としてはリスクとみなされてしまうのかもしれません。
これは、「規格外の令嬢が力で何でも解決する」という本作の痛快さに、あえてブレーキをかける展開ともいえます。
こうした試練を経て、マリーアとレナートがそれぞれの立場で成長していく過程こそ、10巻から11巻にかけての最大の読みどころになると私は感じています。
もちろん、これはあくまで筆者の予想です。実際の展開は本編で確かめてください。
また、2026年春にアニメが放送されたことで、原作コミックへの注目もさらに高まっていると考えられます。
アニメから入った読者が続きを求めて原作を読み始めるのは、この手のラブコメではよくある流れです。その入口が、10巻・11巻という物語が大きく動く巻と重なっているのは、新しい読者にとっても幸運なタイミングだと思います。
長く続くシリーズだからこそ、節目の巻で新しい読者を迎えつつ、既存の読者にはこれまでの積み重ねを回収してみせる。10巻はその二つを同時に成立させている点で、本作の構成力の高さを感じる巻です。
まとめ
「逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件」10巻は、ロイヤル・キスの練習で甘さを描きつつ、サバラ商会との会食前に起きるレナート誘拐事件で一気に緊張感を高める巻です。
9巻から始まったロイヤル・ウエディングウィーク編の中盤に当たり、11巻の謹慎処分へとつながる重要な役割を担っています。
コミックシーモアでの評価は全体で4.2、10巻単体では4.8と高評価です。アニメ版では芹澤優さん・田丸篤志さんをはじめとする豪華声優陣と、HoneyWorksさん・吉乃さんによる主題歌が、作品の魅力をさらに引き立てています。
217ページなので、平日に少しずつなら約5日、休日なら1日で読み切れる分量です。
少しでも気になったら、アニメの1話か、コミック10巻の試し読みから覗いてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
「逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件」10巻はどこで読めますか?
コミックシーモアなどの電子書籍サービスで配信されています。10巻の配信開始日は2026年4月7日です。価格や特典は変わる場合があるので、最新情報は各配信サービスの公式ページで確認してください。
10巻の見どころはどこですか?
ロイヤル・キス本番に向けたマリーアとレナートの二人きりの練習シーンと、結婚式を控える中で起きるレナートの誘拐事件が二大見どころです。幸せな空気と緊張感のある展開が同時に描かれています。
10巻の次の11巻はどんな展開ですか?
11巻では、結婚式当日までマリーアが自室での謹慎を命じられ、次期王太子妃としての在り方が問われます。10巻の誘拐事件が、この展開につながる流れになっています。
コミックは現在何巻まで出ていますか?
記事執筆時点では、コミック版は11巻まで配信されており、シリーズ累計は13冊構成です。新刊が出ている可能性もあるため、最新状況は公式ページで確認してください。
アニメ版と原作コミックはどちらから見るのがおすすめですか?
どちらから入っても楽しめます。声優さんの演技や主題歌の雰囲気を先に味わいたい方はアニメから、じっくり描写を楽しみたい方はコミックからがおすすめです。個人的には、アニメで世界観をつかんでから、コミックで10巻のような細かい心情描写を追うと、より深く楽しめると感じています。
10巻からいきなり読み始めても楽しめますか?
10巻単体でも楽しめる構成です。ただ、マリーアとレナートの関係の積み重ねを知っているほうが、キスの練習シーンや誘拐事件への感情移入は深くなります。時間に余裕があれば1巻から、難しければ結婚式編が始まる9巻から読むのがおすすめです。
さて、今夜はどの巻から開きますか?
あなたの「今夜の一冊」が見つかりますように。



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