「猫と竜」は、猫に育てられた竜と森の猫たち、そして人間の交流を描く、オムニバス形式の癒し系ファンタジーアニメです。2026年夏に全12話で放送されました。
放送は2026年7月4日からTOKYO MXほかでスタートしました。dアニメストアとABEMAでは、地上波より1週間早く先行配信されていました。
放送開始後、レビューサイトやSNSでは「優しい気持ちになれる」という感想が多く見られました。一方で「起伏が少ない」という声もあり、好みが分かれる作品でもあります。
この記事では「猫と竜」がどんな作品なのかを中心に、放送・配信情報、原作、声優キャスト、主題歌、評判の理由まで整理しました。
さらに「自分に合いそうか」「忙しくても楽しめるか」を判断できるよう、全話を見るのにかかる時間の目安や、仕事終わりに向いた見方もまとめています。

「猫と竜」はどんなアニメ?【まず結論】
ひとことで言うと、「大きな事件よりも、種族を超えた家族の絆を少しずつ味わうアニメ」です。
深い森の奥で、生まれる前に実の親を失った竜が、偶然出会った母猫に育てられます。
猫たちは、空を飛び火を噴くその竜を「ちょっと変わった猫」として家族に迎えます。竜は母猫への恩を返すように、森の猫たちを見守り続けます。
猫たちからは「羽のおじちゃん」と慕われ、人間からは畏怖を込めて「猫竜」と呼ばれる。この二つの呼び名のギャップが、作品の空気感をよく表していると個人的には感じます。
1話ごとにエピソードが描かれるオムニバス形式なので、どこか絵本をめくるような感覚で見られるのも特徴です。
「最初から最後まで追わないと話が分からないアニメは、今はちょっと重い」と感じている人にこそ、手に取りやすい作品だと思います。
「猫と竜」の基本情報
まずは作品の基本データを表で整理します(2026年10月14日時点で確認できた情報)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送開始 | 2026年7月4日(TOKYO MXほか) |
| 話数 | 全12話 |
| 先行配信 | dアニメストア・ABEMA(6月27日21時30分〜) |
| 原作 | アマラ(宝島社) |
| キャラクター原案 | 大熊まい |
| 漫画 | 佐々木泉 |
| 監督 | オ ジング |
| アニメーション制作 | OLM |
| OP/ED | suis from ヨルシカ「猫日」/shallm「ただいまの場所」 |
| 続編(2期) | 現時点で公式発表は確認できず |
表を見ると分かるとおり、原作・漫画・アニメそれぞれに別の作り手が関わっています。
アニメから入った人が、あとから漫画や小説で「同じ世界を別の角度から味わう」ことができる作品だという点は、覚えておくと楽しみ方が広がります。
「猫と竜」の放送・配信はいつから?どこで見られる?
結論から言うと、放送は2026年7月4日スタート、配信はそれより1週間早い6月27日から先行で見られました。
地上波は以下のスケジュールで順次オンエアされました。
- TOKYO MX:毎週土曜21:00〜(7月4日〜)
- BS日テレ:毎週月曜23:30〜(7月6日〜)
- 読売テレビ:毎週火曜25:29〜(7月7日〜)
- AT-X:毎週木曜22:30〜、リピート放送あり(7月9日〜)
- 長崎文化放送:毎週水曜25:20〜(7月8日〜)
配信面では、dアニメストアとABEMAが地上波より1週間早い最速配信で、6月27日21時30分からスタートしました。
一般配信は7月4日21時からです。FOD、DMM TV、HAPPY!動画、Hulu、J:COM STREAM、Lemino、milplus見放題パックプライム、Prime Video、TELASA、U-NEXT、アニメ放題、ニコニコ、バンダイチャンネルなど、幅広いサービスで見られるようになっていました。
配信状況や見放題対象、料金は、各サービスの方針変更によって変わる可能性があります。
放送が終わった今から見る場合は特に、視聴前に各サービスの公式サイトで最新の配信状況を確認しておくと安心です。
全12話構成で、TOKYO MXでは9月19日ごろに最終話を迎えました。9月12日には、第12話「猫と王都の祭り」のあらすじや先行場面カットも公開されています。
テレビ情報サイトの番組表によると、第12話はBS日テレで9月21日、読売テレビで9月22日深夜、長崎文化放送で9月23日深夜に放送されています。地域によって、最終話の時期に数日の差がありました。
これだけ多くのサービスで配信されていたということは、すでに何かの動画サービスを使っている人なら、新しく契約しなくても見られる可能性があるということです。
まずは自分が普段使っているサービスで作品名を検索してみる。それが、いちばん手間のかからない最初の一歩だと思います。
「猫と竜」の原作とは?なろう発の人気ファンタジー
原作は、作家アマラさんによるライトノベルです。
もともとは小説投稿サイト「小説家になろう」で、2013年9月から2014年6月にかけて連作短編として発表されました。短編作品としては異例の日刊ランキング1位を獲得したという経歴を持っています。
2016年からは宝島社より単行本として刊行され、イラストは大熊まいさんが担当しています。2026年8月時点で単行本は既刊10巻、文庫版も既刊4冊にのぼります。
さらに2017年からは、佐々木泉さんによるコミカライズが「このマンガがすごい!WEB」で連載されました。こちらも既刊13巻という長期人気シリーズに成長しています。
2025年11月からは、ノブヨシ侍さんによるスピンオフ漫画「猫と竜 ミケミケのねこねこギルド」もスタートしています。
小説・漫画・電子版を合わせたシリーズ累計発行部数は140万部を突破しています。じわじわとファンを増やしてきた作品であることがよく分かります。
そんな「猫と竜」のアニメ化が発表されたのは、2025年2月22日、いわゆる「猫の日」でした。
原作ファンにとっては、記念日にあわせたうれしいサプライズだったのではないでしょうか。
その後、2026年7月放送決定とともにティザーPVが公開されました。3月には「AnimeJapan 2026」への出展も行われるなど、段階的に情報が出されてきました。
原作が「連作短編」であることは、アニメを楽しむうえでも大事なポイントです。
1話ごとに区切りのある構成は、もともとの原作の形を映像に活かしたものだと考えると、オムニバス形式を選んだ理由にも納得しやすくなります。
アニメのあと、原作はどう楽しむ?
アニメを見終えて「もっとこの森の話が見たい」と思った人には、目的別に次のような選び方が考えられます。
- 絵で雰囲気をそのまま味わいたい人:佐々木泉さんのコミカライズ(既刊13巻)
- 文章でじっくり世界に浸りたい人:アマラさんの原作小説(単行本既刊10巻、文庫版既刊4冊)
- 猫たちのゆるい日常をもっと見たい人:スピンオフ「猫と竜 ミケミケのねこねこギルド」
アニメが原作のどの範囲を描いたのかについては、公式から詳細な対応表が出ているわけではありません。
そのため、続きから読むよりも、気に入った媒体の1巻から順番に読む方が迷いにくいと個人的には考えています。連作短編なので、アニメで見た話を「答え合わせ」しながら読み進める楽しみ方もできそうです。
声優・キャストは誰?「猫と竜」の注目メンバー
主人公である猫竜を演じるのは子安武人さんです。
深い森の奥で生まれ、母猫に育てられたことで人間嫌いになった竜という、複雑な内面を持つキャラクターを演じています。
猫竜の育ての親である母猫「ママにゃん」役は井上喜久子さん。
過去には別の生き物の子を育てた経験もあるという肝の据わった母猫を、温かみのある声で表現しています。
そのほかの主要キャストも実力派揃いです。
人間側では、孤児院育ちのおてんば娘ガリーを種﨑敦美さん、魔法学校に通う内向的な少女アンネロッサを安済知佳さん、冒険者に憧れる王子スタンを榎木淳弥さんが演じています。
そのほかのキャストは以下の通りです。
- シロタエ:和泉風花さん
- クロバネ:速水奨さん
- ハイブチ:杉山紀彰さん
- チークロ:河瀬茉希さん
- クロタマ:徳留慎乃佑さん
- 葉猫:芹澤優さん
- 王子:小市眞琴さん
- 国王:一条和矢さん
猫や竜だけでなく、人間側のキャラクターも丁寧に描かれているのが、この作品の懐の深さだと感じます。
監督はオ ジングさん、シリーズ構成は広田光毅さん、キャラクターデザインは倉員千晶さんと西野理惠さんが担当しています。
音楽は小畑貴裕さん、アニメーション制作はOLMが手がけています。
キャスト面で個人的に注目したいのは、低く落ち着いた声の子安武人さんが、猫たちと一緒にいるときにどんな「やわらかさ」を見せるかという点です。
威厳のある竜と、猫の家族の一員という二つの顔。それを声だけで行き来するところは、聞き比べてみると楽しいはずです。
もう一つ、猫役に速水奨さんや杉山紀彰さんといった存在感のある声優さんが並んでいるのも面白いところです。
「猫だからかわいい声」とは限らず、それぞれの猫に年齢や立場の違いが声で感じられる配役になっている点は、猫たちを見分ける手がかりにもなりそうです。
主題歌は誰が歌っている?OP「猫日」とED「ただいまの場所」
オープニングテーマは、suis from ヨルシカさんが歌う「猫日」です。
作詞はsuisさん、作曲・編曲はキタニタツヤさんが担当しています。
タイトルからしてこの作品の空気感にぴったりで、猫たちが暮らす森の日常と、そこに寄り添う竜の存在をやわらかく感じさせてくれる一曲です。
エンディングテーマは、shallmさんによる「ただいまの場所」。
作詞・作曲はliaさん、編曲は村山☆潤さんです。
「ただいま」という言葉が持つ安心感が、母猫に育てられた竜と猫たちの物語の締めくくりとして、じんわり心に残る余韻を作っています。
物語を見る前と後では、この2曲の印象がまた変わってくるはずです。
もし気になった方は、まず主題歌から触れてみるのもおすすめの入り方だと思います。
OPで森の日常へ入り、EDで「帰ってくる場所」に着地する。
1話ごとにこの流れが繰り返されることで、オムニバス形式のばらばらなエピソードが、一つの「家族の物語」としてまとまって感じられるのではないでしょうか。
仕事終わりに1話だけ見る日なら、EDを飛ばさずに最後まで流してみてください。1日の終わりに「ただいま」で締めくくる時間は、この作品ならではの小さなぜいたくだと思います。

「猫と竜」はなぜ評判がいい?見どころと評価を整理
先に結論をお伝えすると、Filmarksでは2026年9月中旬時点で280件を超える感想が寄せられ、評価は5点満点中3.5前後でした。癒し系作品として支持を集めています。
物語の軸はとてもシンプルです。
深い森の奥、生まれる前に実の親を失った一匹の竜が、偶然出会った一匹の母猫によって育てられます。
空を飛び、火を噴く「ちょっと変わった猫」として猫たちに迎え入れられたその竜。やがて森の猫たちに寄り添い見守る存在となり、猫たちから「羽のおじちゃん」と慕われるようになりました。
一方で人間たちは、この竜を畏怖を込めて「猫竜」と呼びます。
Filmarksのレビューを見ると、「猫への愛を感じる」「ほのぼのしていて優しい気持ちになれる」といった声が多く見られます。
配信サービスのレビュー欄でも、コミカライズの雰囲気がそのまま映像になっている点や、CGっぽさを抑えた絵本のような作画を評価する声が見られました。
ただ、この数値は今後のレビュー追加によって変動する可能性がある点は留意しておきたいところです。
SNS上でも「猫と竜」というキーワードとあわせて好意的な感想を見かける機会が増えていますが、投稿数を厳密に集計した公的な統計があるわけではありません。
そのため、ここでは「話題になっている」と断定するのではなく、Filmarksという具体的なレビューサイトの評価を裏付けとしてご紹介しています。
1話ごとに異なるエピソードが描かれるオムニバス形式でありながら、少しずつ登場人物同士がつながっていく構成も評価されているポイントです。
一方で、「1話完結感が強く続きが気になりにくい」「起伏が少なく感じる」という意見もあり、好みが分かれる部分があるのも事実です。
ただ、これは裏を返せば「刺激的な展開よりも、日々の暮らしと関係性の積み重ねをじっくり味わう作品」だということ。
忙しい毎日の中で気負わずに見られる、いわゆる「癒し系アニメ」として支持を集めている理由がここにあると感じます。
評価の数字をどう読む?
5点満点中3.5前後という数字だけを見ると、「普通くらい?」と感じる人もいるかもしれません。
ただ、話題性の高い大作と、静かに見る癒し系作品とでは、見る人の期待値そのものが違います。
個人的には、「合う人にはしっかり刺さり、刺激を求める人には物足りない」という評価の分かれ方が、平均点にそのまま表れていると読んでいます。
点数よりも、「良い点」と「好みが分かれる点」のどちらに自分が近いかで判断する方が、失敗しにくいはずです。
「猫と竜」はどんな人に合いそう?
評判の「良い点」と「好みが分かれる点」を踏まえると、合いそうな人・合わないかもしれない人は次のように整理できます。
合いそうな人
- 猫が好きで、猫の仕草や表情を眺めているだけで癒やされる人
- 血のつながりを超えた家族や、師弟・友情の物語にぐっとくる人
- 1話ずつ区切りのいい作品を、寝る前などに少しずつ見たい人
- 絵本のようなやわらかい映像が好きな人
合わないかもしれない人
- 毎話の引きが強く、続きが気になって止まらない作品を求めている人
- 大きな謎や激しい対決が物語の中心にある作品が好きな人
後者に当てはまる方でも、第1話だけで判断せず、人間側のキャラクターが出てくる回まで見てみると印象が変わるかもしれません。
ガリーやアンネロッサ、スタン王子の回は、猫たちの日常回とはまた違った成長の物語になっているからです。
第1話を見たあとの判断ポイント
「続けるかどうか」を決めるときは、次の3つを自分に問いかけてみるのがおすすめです。
- 猫竜とママにゃんのやり取りを見て、少しでも心がゆるんだか
- 大きな事件がなくても、退屈より「心地よさ」を感じたか
- EDまで見終えたとき、「明日もう1話見てもいいかな」と思えたか
2つ以上当てはまるなら、この作品とはかなり相性がいいと思います。
逆にどれもピンとこなかった場合は、無理に続けるより、人間キャラクターが登場する回だけ試してから判断しても遅くありません。
忙しい人なら「猫と竜」をどう楽しむ?
全12話で、各局とも30分枠での放送でした。本編を1話あたり約24分と仮定すると、全話で約4時間48分が目安になります(OP・EDを含む想定です)。
この長さを生活に置き換えると、次のような楽しみ方ができそうです。
| 見方 | ペース | 完走までの目安 |
|---|---|---|
| 平日に1話ずつ | 月〜金で週5話 | 約2週間半 |
| 週末にまとめて | 土日に6話ずつ | 1日あたり約2時間24分で、1週末 |
| 好きな回だけ拾う | 気になるタイトルから | オムニバス形式なので話は追いやすい |
個人的におすすめしたいのは、「平日1話ペース」です。
この作品は1話ごとに区切りがあるので、一気見よりも「今日はどんな猫の話かな」と少しずつ味わう方が、作品のテンポと相性がいいと感じます。
ただし、第1話の猫竜とママにゃんの出会いと、終盤の第11話「終の寝床」・第12話「猫と王都の祭り」は物語の芯にあたる部分です。ここだけは順番どおりに見ておくのが安心です。
時間が本当にないときの「最小ルート」
「まず雰囲気だけ知りたい」という人は、第1話だけを見てみるのも一つの方法です。
約24分なので、帰宅後の食事中や、お風呂のあとの30分にちょうど収まります。
そこで気に入ったら、平日1話ペースに切り替える。合わなければそこでやめる。そのくらいの気軽さで始められるのが、オムニバス作品のいいところです。
星野悠が注目する見どころとは?
個人的にいちばん注目したいのは、竜という異質な存在が「猫として生きる」ことを選んでいる、という設定です。
竜は本来、猫たちとはまったく違う力を持つ存在です。
それでも母猫への恩を返すように、あえて猫たちの一員として寄り添い続ける姿には、血のつながりを超えた家族のかたちが表れていると思います。
また、人間側のキャラクターにもきちんと物語が用意されているのも見逃せません。
孤児院育ちのガリーや、自分に自信が持てないアンネロッサ、冒険者に憧れるスタン王子。それぞれが猫や竜との関わりの中で少しずつ変わっていく様子は、大人が見ても共感できるところが多いはずです。
忙しい仕事終わりに1話だけ見るなら、猫たちの表情や仕草に注目してみてください。
ここ、個人的にはいちばん癒やされるポイントだと思っています。
もう一つの見方として、「呼び名」に注目する楽しみ方も提案したいです。
同じ竜が、猫からは「羽のおじちゃん」、人間からは「猫竜」と呼ばれる。その回の登場人物がどちらの呼び方をしているかで、竜との距離感が見えてきます。
人間のキャラクターが、竜を恐れる存在から身近な存在として受け止めていく。その過程を呼び名の変化を手がかりに追っていくと、オムニバスの各話が一本の線でつながって見えてくるはずです。
さらに付け加えるなら、「竜が力を使わない場面」にも目を向けてみてください。
空を飛び火を噴ける存在なのに、猫たちのそばでは静かに見守ることを選んでいる。その「使わない選択」にこそ、この作品の優しさが詰まっていると私は感じています。
「猫と竜」2期・続編はある?
2026年10月14日時点で、筆者が確認できた範囲では、TVアニメ「猫と竜」の2期・続編について公式発表は見当たりません。
続編の情報は、アニメ公式サイトや公式SNSで最初に告知されるのが一般的です。気になる方は公式の発信をチェックしておくのが確実です。
ここからは公式発表ではなく考察です。
原作小説・漫画ともに、アニメ化された分を大きく上回るエピソードが残っているため、「描ける物語がない」という状況ではないと考えられます。
続編の可能性や放送時期の詳しい考察は、続編情報をまとめた別の記事で整理していく予定です。
続報を待つ間は、原作小説やコミカライズでアニメに登場しなかった短編に触れておくのも、楽しみ方の一つだと思います。
考察:癒し系オムニバスとしての立ち位置とこれからの見通し
ここからは筆者としての考察になります。
「猫と竜」の大きな特徴は、1話ごとにやや独立したエピソードが描かれながら、全体としては一つの世界観でつながっているオムニバス構成にあります。
この形式は、王道の連続バトルものやシリアスな群像劇に比べると、初見の視聴者にとっては掴みにくい部分があるのも確かです。
実際にレビューでも「1話目だけでは判断しづらい」という声が見られました。
こうした構成は「猫と竜」だけの特徴ではなく、動物とのふれあいを軸にした、いわゆる癒し系アニメの系譜に連なるものだと筆者は捉えています。
たとえば、キャンプという趣味を通して若者たちの関係性をゆるやかに描いた「ゆるキャン△」。動物と人との交流を通じて世界の成り立ちを見せていく「けものフレンズ」。
これらも、日常の小さな出来事を積み重ねて世界観を作っていくという点で、近い作風だと言えるでしょう。
「猫と竜」がそれらと一線を画すのは、竜という強い力を持つ存在があえて「猫として生きる」ことを選んでいる点です。種の垣根を越えた家族関係そのものを、テーマの中心に据えています。
この設定の強さが、単なる動物もの・日常ものとは違う奥行きを生んでいると筆者は考えます。
原作との対応関係にも触れておきたいところです。
原作小説は既刊10巻、コミカライズも既刊13巻というボリュームがあり、アニメの全12話ですべてを描き切ることは物理的に難しいと考えられます。
1巻あたり複数の短編が収録されている連作短編形式であることを踏まえると、今回のアニメ化は初期から中盤にかけてのエピソードを中心に、選りすぐって構成されている可能性が高いと見ています。
原作既読者にとっては、「どの短編がアニメ化されたか」を確認しながら見る楽しみ方もできそうです。
この点は、筆者としてはあまり語られていない切り口だと感じています。原作を手に取るきっかけとしても機能しうる要素だと考えています。
今後の展開については、全12話という区切りの中で、母猫と猫竜の関係性がどのように描き切られたのかが、作品全体の評価を左右するポイントになりそうです。
公開された第11話「終の寝床」や第12話「猫と王都の祭り」のあらすじからも、物語の集大成に向けて丁寧に伏線が回収されていく流れが感じられます。
原作小説・漫画ともに続刊が予定されていることを踏まえると、今回のアニメが今後のメディアミックス展開の起点になる可能性も十分にあるでしょう。
2025年11月にスピンオフ漫画が始まっていることも、シリーズの世界を広げていこうという動きの一つとして受け止めています。
放送が終わった今は、むしろ「配信でゆっくり追いかける作品」としての価値が出てくる段階だと感じます。
毎週の引きで引っ張るタイプではない分、リアルタイムを逃した人が自分のペースで見始めても、置いていかれる感覚が少ないのは大きな強みです。
話題作の放送が一段落した秋は、新番組を追いかけるのとは別に、こうした「好きなときに戻ってこられる作品」を1本手元に置いておくのもいいのではないでしょうか。
まとめ
「猫と竜」は、2026年7月4日からTOKYO MXほかで放送され、dアニメストアとABEMAでは先行配信された、猫に育てられた竜と森の猫たちの物語です。
2025年2月22日にアニメ化が発表されました。子安武人さんと井上喜久子さんをはじめとする豪華声優陣、suis from ヨルシカさんとshallmさんによる主題歌など、見どころは盛りだくさんです。
全12話・約4時間48分が目安で、平日に1話ずつなら約2週間半で完走できます。
刺激的な展開ではなく、猫たちの日常と絆でじんわり心を温めてくれる、まさに仕事終わりの30分にぴったりの作品だと感じます。
猫の仕草に癒やされたい人、種族を超えた家族の物語が好きな人は、今夜1話だけ、羽のおじちゃんと森の猫たちに会いに行ってみてはいかがでしょうか。
よくある質問
「猫と竜」はどこで配信されていますか?
放送時はdアニメストアとABEMAで地上波より1週間先行配信され、FOD、DMM TV、Hulu、Lemino、Prime Video、U-NEXTなど幅広いサービスで一般配信されていました。配信状況は変わることがあるため、最新情報は各サービスの公式サイトで確認するのがおすすめです。
「猫と竜」の主人公・猫竜の声優は誰ですか?
猫竜役は子安武人さんが演じています。育ての親である母猫「ママにゃん」役は井上喜久子さんです。
「猫と竜」は全何話ですか?
全12話で構成されており、2026年7月4日から9月にかけて放送されました。原作は既刊10巻・コミカライズ既刊13巻というボリュームがあるため、アニメでは物語の一部が選りすぐって描かれていると考えられます。
全話見るのにどれくらい時間がかかりますか?
1話あたり約24分と仮定すると、全12話で約4時間48分が目安です。平日に1話ずつなら約2週間半、週末に6話ずつなら1週末で見終えられます。
「猫と竜」の2期は決まっていますか?
2026年10月14日時点で、2期・続編の公式発表は確認できていません。最新情報はアニメ公式サイトや公式SNSで確認してください。
途中の回から見ても楽しめますか?
オムニバス形式なので、多くの回は単独でも楽しめます。ただ、第1話の出会いと終盤の第11・12話は物語の軸になっているため、順番に見るのがおすすめです。
アニメの続きを知りたい場合は原作と漫画のどちらがいいですか?
絵の雰囲気をそのまま楽しみたいなら佐々木泉さんのコミカライズ、文章でじっくり味わいたいならアマラさんの原作小説が向いています。アニメの範囲と原作の対応は公式に詳しく示されていないため、迷ったら1巻から読むのが分かりやすいと思います。



コメント