落第賢者の学院無双10話「欺瞞」あらすじと見どころ|子どもになった二人とマリア

夕暮れの魔法学院の長い廊下を、ぶかぶかのローブを引きずりながら急ぎ足で進む二人のオリジナルの小さな女の子の後ろ姿。窓から差し込む橙色の光と、足元に淡く揺れる青い魔法の粒子 アニメ作品情報
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落第賢者の学院無双10話は、宝物庫でのトラブルによってマーリンとアナスタシアが子どもの姿になってしまう回です。

2026年9月2日(水)に放送された第10話「欺瞞 -Veiled Truth-」では、二人がこの失態をエフタルに知られないよう、学院の中をこっそり駆け回ります。

この記事では、公式に公開されたあらすじとキャスト情報をもとに、第10話で何が起きたのかを整理します。

そのうえで、星野悠の視点から「この回のどこを楽しむと面白いか」「忙しい人はどう見ればいいか」まで読み解いていきます。

なお、公式のあらすじは「二人を見つけたのはマリアだった」という場面で区切られています。その先の展開は、ぜひ本編で確かめてみてください。

落第賢者の学院無双10話は何が起きる回?【まず結論】

結論から言うと、第10話は「子どもの姿になった二人が、エフタルに気づかれる前に事態を収めようと奔走する回」です。

物語の大きな山場である「特殊奴隷紋の強制解呪」を目前に控えながら、全体の空気はぐっとコミカル寄りになっています。

それでいて、エフタルの真剣さと二人の隠しごとがすれ違う構図には、ほんの少しの切なさも混ざっています。

「クライマックス直前に、肩の力を抜いて楽しめる一話」。そして「最終盤への助走になる一話」。この二つの顔を持つ回だと、筆者は受け止めています。

先に要点だけ押さえたい方のために、第10話のポイントを3行でまとめておきます。

  • 起きること:宝物庫のトラブルで、マーリンとアナスタシアが子どもの姿になる
  • 二人の目的:エフタルに知られずに、元の姿へ戻る方法を探す
  • 引き:学院を駆け回る二人を見つけたのは、エルフの留学生マリアだった

落第賢者の学院無双10話「欺瞞」のあらすじ|何が起きた?

公式に公開されたあらすじを、流れに沿って整理すると次のとおりです。

  • エフタルは、アナスタシアの特殊奴隷紋を強制的に解呪するため、本格的な準備に取りかかる
  • その頃アナスタシアは、魔神に謝るため、マーリンに付き添ってもらって宝物庫を訪れる
  • そこで思わぬトラブルが起こり、二人は子どもの姿に変わってしまう
  • エフタルには知られたくない、でもこのままでは困る――二人は誰にも知られずに解決しようと学院内を駆け回る
  • そんな二人を見つけたのが、マリアだった

先行カットとして、解呪の準備を進めるエフタル、宝物庫を訪れた二人、子どもの姿になった二人の場面も紹介されていました。

この回の構図で面白いのは、エフタルが「アナスタシアのため」に真剣な準備を進めている裏で、当のアナスタシアが「エフタルに言えない秘密」を抱えて走り回っている、というすれ違いです。

ドタバタの中に少しだけ切なさが混ざるのは、この対比があるからだと筆者は考えています。

もうひとつ見逃せないのが、アナスタシアが宝物庫へ向かった理由です。

「魔神に謝るため」という動機からは、彼女が自分の行動にきちんと責任を持とうとする、まっすぐな性格が伝わってきます。

トラブルの発端が「誠実さ」にあるからこそ、子どもの姿になった二人を、つい応援したくなるのかもしれません。

公式あらすじで「分かること」と「本編で確かめること」

あらすじ記事を読むときに意外と混ざりやすいのが、「公式に書かれていること」と「書かれていないこと」の境目です。

第10話について、公式情報で確認できる範囲を整理すると次のようになります。

項目公式あらすじでの扱い
子どもになった人物マーリンとアナスタシア(明記あり)
起きた場所宝物庫(明記あり)
宝物庫を訪れた理由アナスタシアが魔神に謝るため(明記あり)
子どもになった仕組み「思わぬトラブル」とだけ記載(詳細は本編)
隠したい相手エフタル(明記あり)
二人を見つけた人物マリア(明記あり)
マリアがその後どう動くか記載なし(本編で確認)
元の姿に戻れるかどうか記載なし(本編で確認)

こうして並べると、公式あらすじは「見つかった瞬間」で意図的に止められていることが分かります。

つまり第10話の後半は、マリアがこの秘密をどう受け止めるかが軸になっている、と読み取れそうです。


10話の放送日・スタッフ・キャストなど基本情報

まずは第10話と作品の基本情報です。公式サイトや、Hulu・WOWOWオンデマンドの作品ページに掲載されている内容をもとにまとめました。

項目内容
話数・サブタイトル第10話「欺瞞 -Veiled Truth-」
放送日2026年9月2日(水)深夜0:00〜ほか
放送局TOKYO MX、ABCテレビ、BSフジ、WOWOW
放送期間2026年7月1日〜9月16日(全12話)
アニメーション制作EMTスクエアード
監督石井久志
シリーズ構成赤尾でこ
キャラクターデザイン古川英樹
音楽中橋孝晃
配信ページ上の尺23分(Huluの第10話ページ表記)
記事の確認時点2026年10月

メインキャストは、エフタル役が梅田修一朗さん、アナスタシア役が小山内怜央さん、マーリン役が白石晴香さんです。

第10話に関わる人物では、マリア役を川口莉奈さん、魔神役を高橋広樹さんが担当しています。

原作は白石新さんのライトノベル(KADOKAWA)で、けんたろうさんによるマンガ版がスクウェア・エニックスの「マンガUP!」で連載されています。キャラクター原案は魚デニムさんです。

各種ニュースによると、マンガ版はシリーズ累計180万部を突破しているとのことです。

第10話単独の脚本・絵コンテ・演出のクレジットは、筆者が調べた範囲の公開情報では確認できませんでした。気になる方は本編のエンドクレジットでチェックしてみてください。

放送はすでに最終話まで終わっているので、今から見る方は配信で追いかけることになります。そのため、この記事では「リアルタイムで追う」よりも「自分のペースで追いつく」前提で、楽しみ方を考えていきます。


10話を見る前に押さえたい、ここまでの流れ

第10話をより楽しむために、物語の土台だけ短く振り返っておきます。

  • 現代から転生し、魔導の研究に人生を捧げた大賢者エフタルは、才能の限界を知り、失意のうちに一度目の人生を終える
  • それから400年後、前世の知識と魔術を携えて二度目の転生を果たすが、そこは魔法文明が大きく衰えた世界だった
  • 第4話「旅立ち -Seek Freedom-」で、エフタルは町で魔族の少女アナスタシアと出会う
  • やがて二人は魔法学院へ。そこで待っていたのが、学長であり“かつての弟子”マーリンだった

公式サイトの紹介では、マーリンは「魔族屈指の魔術師」で、400年を越えてなお師エフタルを想い続ける弟子とされています。

この「師を想い続ける弟子」と「恩人を慕う少女」が、第10話では同じ秘密を抱えることになります。そう整理すると、この回の組み合わせの妙が見えてきます。

普段は「エフタルをめぐる二人」として並ぶことの多い彼女たちが、この回では「同じピンチを共有する仲間」になります。関係性の角度が少し変わる点も、第10話の楽しさにつながっていそうです。

ここで一つ押さえておきたいのが、「なぜ二人とも、エフタルにだけは知られたくないのか」という点です。

マーリンにとってエフタルは、400年越しに再会できた師匠です。アナスタシアにとっては、自分を救い、いま解呪の準備まで進めてくれている恩人です。

立場は違っても、どちらも「エフタルの前では、ちゃんとしていたい」相手なんですよね。この共通点を意識しておくと、二人が必死に隠そうとする姿がぐっと分かりやすくなります。


10話から見ても楽しめる?前の話数は見ておくべき?

途中の話数を検索してたどり着いた方の中には、「10話だけ見ても分かる?」と迷っている方もいるかもしれません。

結論としては、第10話単体でもコメディとしては楽しみやすい一方、満足度を上げたいなら第4話以降は押さえておくのがおすすめです。

理由はシンプルで、この回の面白さが「エフタルとアナスタシアの関係」「マーリンが師を想う気持ち」を前提にしているからです。

アナスタシアがエフタルと出会うのは第4話です。そこから見ておくと、「なぜ二人がエフタルにだけは知られたくないのか」という気持ちがぐっと伝わりやすくなります。

一方で、世界観の前提(エフタルが400年後に転生したこと、魔法文明が衰えていること)は第1話から描かれています。時間に余裕があるなら、最初から見るのがいちばん素直な楽しみ方です。

迷ったときの目安を、目的別に整理しておきます。

あなたの目的おすすめの見始め理由
とにかく10話の内容だけ知りたい第10話からコメディとして単体でも楽しみやすい
二人の気持ちまで味わいたい第4話からアナスタシアとエフタルの出会いが描かれる
作品全体をしっかり楽しみたい第1話から転生や世界観の前提が分かる
最終盤の盛り上がりを楽しみたい第10話〜第12話を連続で解呪へ向かう流れを一気に追える

子どもになった二人と、見つけたマリアの関係は?

第10話の三人を、改めて人物ごとに見ていきましょう。

アナスタシアは、つらい境遇にあったところをエフタルに救われ、行動を共にするようになった少女です。

マーリンは学院の学長で、エフタルの前世の弟子です。公式サイトでは魔族屈指の魔術師として紹介されています。

ここで気づくのが、アナスタシアも第4話のあらすじで「魔族の少女」とされている点です。つまり子どもの姿になった二人は、どちらも魔族ということになります。

宝物庫のトラブルがなぜこの二人に起きたのか、その詳しい仕組みは公式あらすじでは明かされていません。個人的には、二人の共通点が何か関係しているのか、本編で注目してみたいところです。

そして二人を見つけるのがマリアです。作品紹介によると、マリアはエルフの留学生で成績優秀な優等生です。

もともとエフタルにライバル心をのぞかせていたものの、ある出来事をきっかけに彼を意識するようになった人物として紹介されています。

エフタルに知られたくない秘密を、エフタルを意識している優等生に見つかってしまう――この配置は、なかなかスリリングですよね。

マリアにとっても、学院の学長とエフタルの身近な少女が「小さな姿で困っている」という状況は、どう扱うか迷う場面のはずです。

助け舟を出すのか、それとも別の思惑が生まれるのか。三人それぞれの立場を意識して見ると、会話の一つひとつが味わい深くなりそうです。

なお、アナスタシアが謝りに行った「魔神」は、キャスト表で高橋広樹さんが演じる魔神と同じ存在と考えられます。魔神としてクレジットされている役が一つだけなので、宝物庫の番人として登場してきた魔神との再会になっているはずです。

三人の立ち位置を、第10話の視点でまとめると次のようになります。

  • マーリン:学院のトップでありながら、秘密を抱えて隠れる側に回る
  • アナスタシア:謝罪という誠実な目的から、思わぬピンチに巻き込まれる
  • マリア:エフタルを意識する優等生として、二人の秘密に最初に触れる

「隠したい二人」と「見つけてしまった一人」。この三角形がどう転がるかが、第10話後半のいちばんの見どころになりそうです。

※画像はAIによるイメージ

10話から最終話へ、物語はどうつながる?(第11・12話のネタバレを含みます)

ここから先は、第11話・第12話の公式あらすじに触れます。

第11話「断鎖 -False Dawn-」では、エフタルとマーリンがいよいよアナスタシアの特殊奴隷紋の強制解呪に挑みます。

不安そうなアナスタシアにエフタルがやさしく声をかける場面があることも、あらすじで紹介されていました。

そして最終話の第12話「神をも超えて -I am Ephtal-」は、9月16日に放送されています。

こうして並べると、第10話でエフタルが進めていた「解呪の準備」は、そのまま第11話の山場へつながっています。

第10話は、クライマックス直前に主要な三人の関係をやわらかく結び直す位置にある回だと、筆者は受け止めています。

緊張感の高い展開の前に、キャラクター同士の距離感を見せておく。こうした「山場前の息抜き回」は、後の展開で感情が動く土台にもなりやすい構成です。だからこそ、第10話を飛ばさずに見ておく価値は大きいと考えています。

終盤3話の流れを、公式情報で確認できる範囲で整理すると次のとおりです。

話数サブタイトル公式あらすじから分かる主な出来事
第10話欺瞞 -Veiled Truth-エフタルが解呪の準備、二人が子どもの姿に
第11話断鎖 -False Dawn-エフタルとマーリンが強制解呪に挑む
第12話神をも超えて -I am Ephtal-最終話(9月16日放送)

第10話で「準備」、第11話で「挑戦」、第12話で「結末」。シンプルな三段構えになっているので、続けて見るほど流れがつかみやすくなります。


落第賢者の学院無双の視聴者の反応・評価は?

第10話単体についてまとまった反応は、筆者が確認した範囲では多く見つかりませんでした。そのため、ここではシリーズ全体の評価を紹介します。

アニメレビューサイト「あにこれ」では、本作は60点台前半の総合得点で、50件を超える感想が寄せられています。

Filmarksの感想を見ると、女性キャラクターの作画をほめる声がある一方で、「設定はよくある型」「学院要素が思ったより少ない」といった率直な意見も見られます。

評価が大きく割れるというより、「気軽に楽しめる転生ファンタジー」として受け止められている印象です。

その意味で、学院を舞台にしたコミカルな第10話は、「学院らしさ」を求めていた視聴者にとって、ちょうど欲しかった要素を補う回になっているのかもしれません。

レビューを見るときのコツとして、個人的には「点数」よりも「どこをほめているか」に注目するのがおすすめです。

作画やキャラクターをほめる声が多い作品は、ストーリーの意外性よりも、キャラクター同士のやり取りを楽しむ人に向いている傾向があります。第10話はまさにそのタイプの回なので、評価の傾向とも相性がよさそうです。


落第賢者の学院無双10話はどんな人に合いそう?

第10話の特徴から考えると、次のような方には特に相性がよさそうです。

  • 重い展開の合間に、キャラクターのかわいらしいやり取りを楽しみたい人
  • マーリンやアナスタシアの「普段と違う一面」が見たい人
  • 秘密がバレるかどうかのハラハラ感が好きな人
  • 声優さんのお芝居の幅に注目して見るのが好きな人

反対に、「最終盤は手に汗握る攻防だけを見たい」という方には、少し寄り道に感じられる可能性もあります。

ただ、先ほど触れたとおり、この回は第11話の解呪へつながる準備が描かれる回でもあります。寄り道に見えて、実は本筋の一部です。

そう意識しておくと、物足りなさより「次への期待」が勝つのではないでしょうか。

もう少し気軽な判断基準を挙げるなら、「疲れた平日の夜に、重すぎないアニメを1話だけ見たい」という日にも向いていると思います。

緊張感の強い回を見る元気がないときでも、第10話なら軽い気持ちで再生しやすいはずです。


忙しい人は落第賢者の学院無双をどう見る?視聴時間の目安

配信ページの表記では、第10話は約23分です。各話がおおむね同程度の尺だと仮定して、視聴時間の目安を計算してみました。

見たい範囲話数合計時間の目安
第10話だけ1話約23分
第10話〜最終話3話約69分(1時間9分)
第4話〜最終話9話約207分(3時間27分)
第1話〜最終話12話約276分(4時間36分)

仕事終わりの30分なら、ちょうど1話分です。平日に1話ずつ進めると、全12話で約2週間半になります。

まとめて楽しみたいなら、土日で6話ずつ見る方法もあります。1日あたり約2時間18分なので、映画1本分くらいの感覚ですね。

すでに第9話まで見ている方なら、第10話〜最終話の3話は約1時間9分です。週末の夜にひと息で見届けるのにぴったりの長さです。

個人的なおすすめは、第10話と第11話を続けて見ることです。第10話の「隠しごと」と第11話の「解呪」の温度差が、続けて見るとよりはっきり伝わりそうです。

生活スタイル別に、もう少し具体的なプランも考えてみました。

  • 平日コツコツ派:第4話から1日1話ずつ。月曜に始めれば、翌週の水曜ごろに最終話まで届く計算です
  • 週末まとめ派:土曜に第1話〜第6話、日曜に第7話〜第12話。それぞれ約2時間18分です
  • 最終盤だけ派:金曜の夜に第10話〜第12話の約1時間9分。一週間の締めくくりにちょうどいい長さです

どのプランでも、第10話と第11話の間だけは空けすぎないのがおすすめです。間に数日はさむと、第10話の軽やかな空気と第11話の緊張感のコントラストが薄れてしまうかもしれません。


落第賢者の学院無双10話はどこで見られる?

本作はTOKYO MX、ABCテレビ、BSフジ、WOWOWで放送されたほか、各配信サービスでも配信されています。

第10話のエピソードページは、Hulu、dアニメストア、WOWOWオンデマンドなどで確認できました。そのほかのサービスでも配信されています。

ただし、配信状況・見放題の対象・料金などの条件は変わることがあります。視聴前には、各サービスの公式ページで最新情報を確認してください。

1話あたり約23分なので、仕事終わりに1話ずつ進めるのにもちょうどいい長さです。

サービスを選ぶときは、「この作品だけ見たいのか」「ほかのアニメもたくさん見たいのか」で考えると決めやすくなります。どちらの場合も、料金や無料体験の条件は変わりやすいので、登録前に公式ページで確かめておくと安心です。

選ぶときに見ておきたいポイントを、簡単に整理しておきます。

  • 見放題かどうか:同じ作品でも、サービスによって見放題とレンタルで扱いが異なる場合があります
  • 配信話数:全12話がそろっているか、特に最終話まで見られるかを確認しておくと安心です
  • 使う端末:スマートフォン中心か、テレビの大画面で見たいかで、使いやすいサービスが変わります
  • すでに契約しているサービス:手持ちのサービスで配信されていれば、新たに登録する必要はありません

すでに何かしらのサービスを契約している方は、まずそこで作品名を検索してみるのがいちばん手軽です。

※画像はAIによるイメージ

星野悠の考察:10話は「見た目と中身のズレ」が裏返る回

ここからは、筆者としての私見です。

この作品の土台には、もともと「見た目と中身が一致しない」という仕掛けがあります。

エフタルは少年の姿をしていますが、中身は400年前の大賢者です。

アニメ好きなら、『名探偵コナン』の「体は子ども、頭脳は大人」という設定を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。エフタルは、いわば最初からその状態で物語を生きている主人公です。

ところが第10話では、その構図がくるりと裏返ります。

今度はマーリンとアナスタシアが「子どもの姿」というズレを抱え、それを隠す側に回るのです。

学院の頂点に立つ学長が、小さな姿で人目を避けて走り回る。エフタルが普段こなしている「本当の自分を隠して生きる」ことを、二人がひょんなことから体験してしまうわけです。

「子どもの姿になってしまう回」は、アニメではコメディの定番として親しまれてきた題材です。

ただ本作の場合、それが主人公の設定そのものと重なっている点がユニークだと感じます。定番の型をなぞりながら、作品の芯をそっと映し返している――筆者が第10話をただの息抜き回と見ていない理由は、ここにあります。

サブタイトルにも注目したいところです。日本語の「欺瞞」は強めの響きですが、英題は「Veiled Truth(覆い隠された真実)」です。

公式あらすじから読み取れるのは、悪意のあるだましではなく、「恥ずかしいところを見られたくない」「心配をかけたくない」という、素直になれない気持ちからの隠しごとです。

特にアナスタシアにとって、エフタルは自分のために解呪の準備を進めてくれている恩人です。その最中に余計な心配をかけたくない、という気持ちは自然なものに思えます。

さらに終盤3話の英題を並べると、面白い流れが見えてきます。

  • 第10話:Veiled Truth(覆い隠された真実)
  • 第11話:False Dawn(偽りの夜明け)
  • 第12話:I am Ephtal(我こそはエフタル)

「隠す」→「夜明けが来たと思ったら違った」→「自分の名を名乗る」。

これはあくまでタイトルから読み取った筆者の仮説ですが、第10話のささやかな秘密が、最終話の大きな名乗りと対になっているとしたら、とても美しい構成です。

この仮説が当たっているかどうかは、最終話まで見て確かめてみるのがいちばん楽しい答え合わせになると思います。

もうひとつ、日本語タイトルと英題の「温度差」そのものも興味深いポイントです。

「欺瞞」だけを見ると重い裏切りの話を想像しがちですが、英題と合わせて読むと、印象はぐっとやわらかくなります。サブタイトルを二つ並べて眺めてから本編を見ると、「なるほど、そういう隠しごとか」と腑に落ちる瞬間がありそうです。

声のお芝居も、この回ならではの注目点です。

普段は凛としたマーリンを演じる白石晴香さんと、健気なアナスタシアを演じる小山内怜央さんが、子どもの姿の二人をどう表現しているのか。

見た目が変わっても中身は同じ、という状況だからこそ、声の演技で「いつもの二人らしさ」がどう残されているかに耳を傾けると、この回の楽しみ方が一段深くなると思います。

サブキャラクターデザインには栗田聡美さん、小林雅和さん、真村躍さんの名前もクレジットされており、子どもの姿の二人がどんなデザインで描かれているかも見どころの一つになりそうです。

忙しい日の夜なら、第10話は肩の力を抜いて楽しみつつ、マリアが二人を見つけた後の反応に注目して見るのがおすすめです。秘密がどこまで守られるのか、その行方がこの回を最後まで引っぱるフックになっています。


10話をもっと楽しむための注目ポイント3つ

考察を踏まえて、第10話を見るときに意識しておくと楽しみやすいポイントを3つに絞りました。

1. エフタルの「準備」と二人の「隠しごと」の対比

同じ時間に、エフタルは真剣に、二人は必死に動いています。場面が切り替わるたびに、両者の温度差を意識してみてください。

2. 子どもの姿でも変わらない「中身」

見た目が変わっても、マーリンの学長らしさやアナスタシアのまっすぐさは残っているはずです。表情や声の端々に、いつもの二人を探してみるのも楽しみ方の一つです。

3. マリアが秘密をどう受け止めるか

エフタルを意識しているマリアが、二人の秘密に触れたときどう動くのか。公式あらすじが止めているのはまさにこの瞬間なので、ここが後半の注目どころになりそうです。


今後の楽しみ方:最終話まで見たあとにもう一度10話を

ここも筆者の私見ですが、第10話は「最終話まで見たあとに見返すと印象が変わりそうな回」だと考えています。

初見では、子どもの姿になった二人のドタバタや、マリアに見つかる緊張感が中心に目に入るはずです。

一方で、第11話・第12話の結末を知ったうえで見返すと、エフタルが黙々と進めていた準備や、二人が「知られたくない」と願った気持ちの重みが、また違って感じられるかもしれません。

全12話を見終えたあと、23分だけ時間をとって第10話に戻ってみる。そんな楽しみ方も、この作品なら十分にありだと思います。

アニメの続きが気になった方は、原作のライトノベルやマンガ版に手を伸ばすのも一つの方法です。どこから読めばよいかは巻数や収録範囲の確認が必要なので、最新の刊行状況は出版社の公式情報で確かめてみてください。


まとめ

落第賢者の学院無双10話「欺瞞 -Veiled Truth-」は、2026年9月2日放送の、マーリンとアナスタシアが子どもの姿になってしまう回です。

解呪の準備を進めるエフタルと、彼に言えない秘密を抱える二人のすれ違いを、コミカルに描いています。

「見た目と中身のズレ」という作品の芯を裏返して見せる一話であり、第11話の解呪、第12話の結末へ向けた大切な助走でもあります。

第10話〜最終話は約1時間9分です。週末の夜にまとめて見届けるのにもちょうどいい長さです。

肩の力を抜いて楽しめて、見終わったあとには最終盤への期待がふくらむ。そんな回だと思います。


よくある質問

落第賢者の学院無双10話で、二人が子どもになった原因は?

公式あらすじでは、魔神に謝るために訪れた宝物庫で「思わぬトラブル」が起きた、とだけ説明されています。具体的な仕組みは本編で描かれます。

10話で二人を見つけるマリアとはどんな人物?

マリアはエルフの留学生で、成績優秀な優等生です。声は川口莉奈さんが担当しています。

アナスタシアが謝りに行った魔神の声優は?

魔神は高橋広樹さんが演じています。キャスト表で魔神としてクレジットされている役は一つです。

10話の次はどんな話?

第11話「断鎖 -False Dawn-」で、エフタルとマーリンがアナスタシアの特殊奴隷紋の強制解呪に挑みます。最終話は第12話「神をも超えて -I am Ephtal-」です。

10話から見ても内容は分かる?

コメディとしては単体でも楽しみやすい回です。ただ、二人がエフタルに秘密にしたい気持ちをより味わうなら、アナスタシアが登場する第4話以降を見ておくのがおすすめです。

10話のサブタイトル「欺瞞」はどういう意味?

「欺瞞」は人をあざむくことを指す言葉ですが、英題は「Veiled Truth(覆い隠された真実)」です。公式あらすじからは、悪意よりも「エフタルに知られたくない」という気持ちからの隠しごとが描かれる回だと読み取れます。

落第賢者の学院無双は全何話?

全12話です。2026年7月1日から9月16日まで放送されました。

(文:星野悠)

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