「猫と竜」の原作小説は、今も「小説家になろう」で無料公開されています。アニメで興味を持った方は、まずなろう版の5つの短編から読み始めるのがいちばん手軽です。
テレビアニメを見て「あの温かい物語のおおもとを読んでみたい」と思った方も多いのではないでしょうか。
さらに宝島社から単行本・文庫・電子書籍としても展開されているので、自分の生活に合った形を選べるのも嬉しいポイントです。
この記事では、なろう版の掲載状況、単行本・文庫版の巻ごとの中身、アニメ版の基本情報に加えて、「結局どこから読めばいいの?」という疑問に答える目的別の読み方まで、「猫と竜 小説」を探している方に向けて整理しました。
「猫と竜」の原作小説はなろうで読める?【結論】
結論として、「猫と竜」の原点はなろうに掲載された連作短編で、現在も無料で読めます。
作成ユーザーは「アマラ」さんで、投稿ページは今も公開されたままになっています。
つまり「小説家になろう 猫と竜」と検索すれば、誰でもその原点にたどり着けるということですね。
読み方の選択肢をざっくり整理すると、次のとおりです。
| 読み方 | 内容 | 費用 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 小説家になろう版 | 2013〜2014年発表の短編5作 | 無料 | まず雰囲気を知りたい人 |
| 宝島社 単行本 | なろう版をもとにした第1巻から続く書籍シリーズ(2026年8月時点で既刊10巻) | 有料 | 物語の先まで読みたい人 |
| 宝島社文庫 | 2025年3月時点で既刊4巻 | 有料 | コンパクトに持ち歩きたい人 |
| 電子書籍 | BOOK☆WALKERなどで単行本・文庫版ともに配信 | 有料 | スマホで少しずつ読みたい人 |
※巻数は記事内で紹介している情報にもとづく目安です。最新の刊行状況や価格は、宝島社や各ストアの公式情報で確認してください。
面白いのは、宝島社の発表によると、もともとは5000字ほどの短編小説として投稿されたという点です。
たった一つの短い物語が、十年以上をかけてシリーズ累計100万部を超える大きな世界に育っていったと考えると、なんだか感慨深いものがあります。
アニメを見て気になった原作、なろうでは今どう読める?
アニメをきっかけにこのページへたどり着いた方にとって一番気になるのは、「今すぐ、どこで、無料で読めるのか」という点だと思います。
答えはシンプルで、「小説家になろう」の作品ページから、5つの短編をそのままブラウザで読み進めることができます。
会員登録をしなくても本文は読めるので、アニメを見終えたその日の夜に、続きが気になって覗いてみるという楽しみ方もできますね。
アニメで描かれたエピソードが、なろう版のどの短編に当たるのか答え合わせをしながら読むのも、一つの楽しみ方だと思います。
なお、アニメが原作のどの範囲まで描くのかについては、この記事の時点で確認できた公式情報からは断定できません。
そのため「アニメの続きは何巻から」という決め打ちはせず、後半で読者の目的別に読み始める場所を提案していきます。
なろう版「猫と竜」はどんな作品?5000字の短編から始まった物語
なろう版「猫と竜」のジャンルは短編・ハイファンタジーで、掲載ページには「森にすむ猫たちと竜の物語。あと、時々人間も?」という紹介文が添えられています。
この一文だけで、猫たちと竜、そして人間との距離感がふんわり伝わってくるようで、個人的にはとても好きな紹介の仕方だと感じています。
なろう版は一作の長編ではなく、複数の短編が積み重なることで一つの世界を描く「連作短編」という形が取られているのが特徴です。
しかもこの連作短編は、公開当時、短編としては異例の日刊ランキング1位を獲得しています。
2013年という早い時期に読者の心をつかんでいたことになりますから、物語そのものの力がいかに強かったかが分かりますね。
連作短編という形は、読む側にとっても大きなメリットがあります。
一話ごとに区切りがあるので、「今日はこの一篇だけ」と決めて読めるのです。長編のように「どこまで読んだっけ?」と迷いにくいのは、忙しい方には心強いポイントだと思います。
なろう版に収録されている5つの短編を紹介
なろう版「猫と竜」は、2013年9月6日から2014年6月18日にかけて発表された、次の5つの短編で構成されています(いずれもなろうの作品ページの表示にもとづく情報です)。
- 「猫と竜」(作品情報:N9397BT)掲載日2013年9月6日
- 「母猫と少女」(作品情報:N5395BU)掲載日2013年9月25日、最終更新2021年5月6日
- 「子猫たちと羽のおじちゃん」(作品情報:N2151BV)掲載日2013年10月17日、最終更新2018年4月8日
- 「黒猫と王子」(作品情報:N7932BY)掲載日2014年2月4日、最終更新2021年8月5日
- 「黒猫と駆け出し冒険者」(作品情報:N8251CD)掲載日2014年6月18日
タイトルを見ただけでも、母猫、少女、王子、駆け出し冒険者と、さまざまな登場人物にスポットが当たっていることが分かりますね。
一つの大きな物語というより、森を舞台にした短編集をめくっていくような感覚で読み進められるのが、なろう版ならではの楽しみ方だと思います。
読む順番は、掲載日の古い順(上のリストの順番)がおすすめです。
最初の「猫と竜」で世界の土台ができ、そこから母猫や子猫たち、黒猫へと視点が移っていくので、発表順に読むほうが関係性をつかみやすいと考えられます。
なお「母猫と少女」には、なろうの作品ページに「残酷な描写あり」という要素表示が明記されています。
読む際は、この表示も一つの目安にしてみてください。

なろう版は何分で読める?仕事終わりの読書時間に置き換えてみる
ここは、忙しい方に向けて少し具体的に考えてみたいポイントです。
宝島社の発表で「5000字ほど」とされている第1作「猫と竜」は、一般的な読書速度(1分あたりおよそ400〜600字)を目安にすると、10分前後で読み切れる計算になります。
※読書速度は人によって大きく違うので、あくまで目安です。また、2作目以降の文字数は公式に確認できていないため、ここでは断定しません。
10分前後なら、仕事終わりの30分のうち、アニメ1話の前後に1篇だけ挟むという楽しみ方も現実的ですね。
たとえば、平日は1日1篇ずつ読み進めれば、5篇を1週間ほどで読み終えるペースになります。
休日にまとめて5篇を通して読み、森の空気にどっぷり浸る、という楽しみ方もできそうです。
「原作を読む」と聞くと身構えてしまう方もいるかもしれませんが、なろう版の第1作に限っていえば、アニメ1話よりも短い時間で原点に触れられる可能性が高い、というのはぜひ知っておいてほしいところです。
単行本はどこまで出ている?巻ごとのあらすじも紹介
なろう版で人気を集めた「猫と竜」は、2016年に宝島社から単行本として書籍化されました。
第1巻にあたる『猫と竜』の発売日は2016年4月22日で、そこから物語がどんどん広がっていきます。
Wikipediaの情報によると、単行本は2026年8月時点で既刊10巻に到達しているとのことです。
確認できた範囲だけでも、次のような巻が刊行されています。
- 『猫と竜』2016年4月22日発売:なろう版の5短編がもとになった第1巻
- 『猫と竜 竜のお見合いと空飛ぶ猫』2020年2月10日発売:脱走の得意な子猫ハッカや、劇作家猫コルクルなど個性豊かな猫たちが登場する巻
- 『猫と竜 竜と悪魔と母猫』2021年8月6日発売:竜と母猫、そして悪魔にまつわるエピソードを集めた一冊
- 『猫と竜 王子と竜と七英雄』2021年11月12日発売:冒険者を志す子猫や、ギルドの受付嬢に想いを寄せる駆け出し冒険者の少年が登場する巻
- 『猫と竜 ねこじゃらし畑と皇竜への贈りもの』2023年1月20日発売
- 『猫と竜 異聞 七英雄の旅立ち』2025年4月12日発売
- 『猫と竜 冒険猫の帰還と王都の日常』2025年11月26日発売:王宮魔術師の道を選んだぐうたら少女が、卒業前に自分の育った孤児院を訪れるエピソードなど4篇を収録
- 『猫と竜 百代の過月と竜の子育て』2026年8月26日発売
上のリストは確認できた巻のみで、既刊10巻のすべてを網羅したものではありません。抜けている巻を含めた正確な巻順は、宝島社の公式サイトで確認するのが確実です。
こうして巻を追っていくと、なろう版で描かれた王子や母猫たちのその後や、新しい登場猫たちとの出会いが少しずつ広がっている様子がうかがえます。
短編で描かれた小さな物語が、巻を重ねるごとに大きな世界へつながっていく構成になっているのは、連作短編として始まった作品ならではの魅力だと感じます。
ちなみに『猫と竜 異聞 七英雄の旅立ち』は、タイトルに「異聞」とあることから、本編とは少し違う角度から描かれる一冊だと考えられます。
本編の流れを追いたい方は、まず「異聞」以外の巻から読み進めるのが分かりやすいかもしれません(これはタイトルからの考察で、内容を確認したうえでの判断ではありません)。
文庫版・電子書籍でも読める
「紙の本を増やしたくない」「コンパクトに持ち歩きたい」という方には、宝島社文庫版という選択肢もあります。
Wikipediaの情報によれば、文庫版は2017年4月6日発売の『猫と竜』を皮切りに、2025年3月時点で既刊4巻となっています。
具体的には次の4冊です。
- 『猫と竜』2017年4月6日発売
- 『猫と竜 冒険王子とぐうたら少女』2018年1月11日発売
- 『猫と竜 猫の英雄と魔法学校』2019年10月4日発売
- 『猫と竜 竜のお見合いと空飛ぶ猫』2025年3月5日発売
じっくり読みたい方は単行本、コンパクトに持ち歩きたい方は文庫、というふうに好みで選べるのも嬉しいところですね。
ただし、文庫版は単行本より巻数が少ないため、最新の物語まで追いかけたい方は途中から単行本に切り替える必要が出てきそうです。
「最初は文庫で気軽に、ハマったら単行本で先へ」という段階的な付き合い方もありだと思います。
電子書籍でも読める環境は整っていて、BOOK☆WALKERなど大手ストアで単行本・文庫版ともに配信されています。
宝島社の発表によると、2025年3月5日発売の文庫版をもって、シリーズ累計(小説・コミックス・電子版含む)が100万部を突破したとのことです。
累計にコミックスが含まれていることから、小説だけでなくコミックスという形でもこの世界に触れられることが分かります。
価格やキャンペーンの内容は変更される可能性があるため、購入前には各ストアの最新情報を確認することをおすすめします。
アニメ「猫と竜」の基本情報
テレビアニメ「猫と竜」は2026年7月4日からTOKYO MXほかで放送が始まりました。
放送・配信情報を表にまとめると、次のとおりです(放送局の公式情報にもとづきます)。
| 放送局・配信 | 開始日時 |
|---|---|
| dアニメストア・ABEMA(最速配信) | 6月27日(土)21時30分〜 |
| TOKYO MX | 7月4日(土)21時〜 |
| BS日テレ | 7月6日(月)23時30分〜 |
| 読売テレビ | 7月7日(火)深夜1時29分〜 |
| 長崎文化放送 | 7月8日(水)深夜1時20分〜 |
| AT-X | 7月9日(木)23時30分〜 |
dアニメストアとABEMAでは、地上波より一足早く6月27日(土)21時30分から最速配信が行われました。
監督はオ ジングさん、シリーズ構成は広田光毅さん、アニメーション制作はOLM Division 3が手がけています。
主題歌は、オープニングテーマがsuis from ヨルシカさんによる「猫日」(作詞:suis、作曲・編曲:キタニタツヤ)、エンディングテーマがshallmさんによる「ただいまの場所」(作詞・作曲:lia、編曲:村山☆潤)です。
エンディングの「ただいまの場所」というタイトルは、森で猫たちと竜が寄り添って暮らす原作の空気とも重なって見えます。原作を読んでから曲を聴き直すと、タイトルの受け取り方が少し変わるかもしれません。
猫竜役を子安武人さん、ママにゃん役を井上喜久子さんが演じるなど、ベテラン声優陣がキャストに名を連ねているのも見どころの一つだと思います。
原作を読むときに、アニメで聴いた声を思い浮かべながらページをめくるのも、アニメから入った方だけの楽しみ方ですね。
原作はどこから読む?目的別のおすすめルート
ここまでの情報をもとに、「結局、自分はどこから読めばいいの?」という疑問に答えてみます。
とりあえず雰囲気を知りたい人
なろう版の第1作「猫と竜」だけ読んでみるのがおすすめです。無料で、目安10分前後なので、合うかどうかを確かめるのに最適です。
原点を一通り押さえたい人
なろう版の5篇を掲載順に読み切るルートです。母猫、子猫たち、黒猫と王子など、シリーズの土台となる関係性がひととおりつかめます。
物語の先まで追いかけたい人
単行本の第1巻『猫と竜』から順番に読むのが分かりやすいと考えられます。第1巻はなろう版の5短編がもとになっているので、なろう版を読んだ方は「おさらい」の感覚で入れるはずです。
持ち歩いて少しずつ読みたい人
文庫版や電子書籍が便利です。通勤中や寝る前の数分に、一篇ずつ読み進めるスタイルと相性がいいと思います。
なお、なろう版と書籍版で具体的にどこが加筆・変更されているかまでは、この記事では確認できていません。違いを決めつけずに、両方を読み比べてみるのも楽しみ方の一つです。
星野悠が注目したポイント:なぜ今、猫と竜なのか
ここからは、公式情報をもとにした星野悠としての考察をお伝えしたいと思います。
まず気になるのは、2013年の投稿当時、なぜ5000字程度の短編が異例の1位を獲得できたのか、という点です。
当時のなろう発ファンタジーは、異世界転生や長編バトルものが読者の中心的な話題になっていた印象があり、そのなかで「猫に育てられた竜」という一点の設定に絞った短編は、逆に新鮮に映ったのではないかと個人的には考えています。
長編を読み切る時間がなくても数分で世界観に触れられる短編という気軽さと、猫と竜という親しみやすいモチーフの組み合わせが、当時の読者の心をつかんだのではないでしょうか。
これはあくまで筆者としての見立てであり、当時の詳しいランキング事情までは検証できていない点は正直にお伝えしておきます。
もう一つ興味深いのは、投稿から十年以上を経てのアニメ化という時間軸です。
なろう発の作品には、連載開始から数年から十数年を経て映像化されるケースが少なくありませんが、その多くに共通するのは「時代が変わっても色あせない世界観の強さ」だと筆者としては感じています。
「猫と竜」の場合も、猫と竜という普遍的なモチーフと、森という変わらない舞台設定が、長い年月を経てもなお新しい読者を引きつける土台になっているように思えます。
さらに言えば、「短い時間で一区切りつく物語」という形は、今の時代の生活リズムとも相性がいいと感じます。
仕事や家事の合間に、短い時間で心が少しほどける物語に触れたい。そんなニーズに、5000字の短編から始まったこの作品は、もともと寄り添う形をしていたのかもしれません。
今後の展開としては、単行本・文庫ともにシリーズが継続中であることから、アニメの人気が原作の巻数増加や続編制作の後押しになる可能性は十分にあると筆者は見ています。
ただし、これはあくまで一つの見立てであり、続編の有無や刊行ペースについては、今後の公式発表を確認していただくのが確実です。
なろう版という原点があるからこそ、単行本・文庫・アニメ版とここまで世界が広がってきたのだと思うと、あらためて連作短編としての完成度の高さを感じます。
忙しい方はまずなろう版だけでも十分に満足できますし、続きが気になった方だけ書籍に手を伸ばす、という付き合い方ができるのも、この作品のやさしいところだと感じています。

まとめ
「猫と竜」の原作小説は、なろうで無料公開されている5つの短編が原点です。
そこから宝島社の単行本(2026年8月時点で既刊10巻)、宝島社文庫(2025年3月時点で既刊4巻)という形で物語が広がり、シリーズ累計は100万部を突破しています。
まずは目安10分前後で読めるなろう版の第1作から試してみて、気に入ったら5篇を掲載順に、さらに先が気になったら単行本第1巻から、というステップで進むのがいちばん無理のない読み方だと思います。
電子書籍でも手軽に読める環境が整っていて、アニメをきっかけに原作を知る読者も増えているようです。
今夜のアニメ1話のあとに、猫と竜が紡ぐやさしい物語の原点を、一篇だけ覗いてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
「猫と竜」の原作小説はどこで読めますか?
投稿サイト「小説家になろう」に、作成ユーザー・アマラさんによる連作短編5作が無料で掲載されています。
ほかに宝島社から単行本(既刊10巻)と宝島社文庫版(既刊4巻)が刊行されており、BOOK☆WALKERなどの電子書籍ストアでも配信されています。
なろう版は無料で読めますか?会員登録は必要?
なろう版は無料で、会員登録をしなくても本文を読むことができます。ブラウザからそのまま読めるので、スマホでも手軽です。
なろう版と単行本で内容は違いますか?
なろう版は2013年から2014年にかけて発表された5つの短編が基本になっており、単行本の第1巻はその5短編がもとになっています。
単行本はそこから巻を重ねて世界を広げていく構成で、タイトルを見るとなろう版で描かれた王子や母猫たちのその後を思わせる展開もあります。なろう版だけでも一つの物語として楽しめますが、単行本ではさらにその先のエピソードまで描かれています。
なろう版はどの順番で読めばいいですか?
掲載日の古い順に、「猫と竜」→「母猫と少女」→「子猫たちと羽のおじちゃん」→「黒猫と王子」→「黒猫と駆け出し冒険者」と読むのがおすすめです。世界観と登場人物の関係を順を追ってつかめます。
「猫と竜」を全部読むには何冊必要ですか?
2026年8月時点で単行本は既刊10巻、文庫版は2025年3月時点で既刊4巻となっています。
すべて読みたい場合はこの巻数が目安になりますが、シリーズは現在も続いているため、最新の刊行状況は宝島社の公式サイトなどで確認するのがおすすめです。
アニメの続きは原作の何巻から読めますか?
アニメが原作のどこまでを描くかについては、現時点で確認できた公式情報からは断定できません。
迷ったら単行本の第1巻から読むと、アニメとの答え合わせもしながら物語の流れを最初から追えるので安心です。



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